(左から、ヘレン、ヴィクトリア、クレア、チムチムの4キャラクターを演じている。)
浪和沙さんが演じた「ヴィクトリア」は、League of AngelsⅡの「暴風の国テンペスト」の首領だ。両目を隠しているのは、盲目だからではなく、この世の全てを見渡す「全能の眼」の力があまりにも強く、その力を封印するためだという。太陽のような金色の髪、黄金の甲冑、女神族最強と言われる剣技を振るうその姿に、誰もが憧れと同時に畏れを抱く。「女神こそが、至高の存在」という信条を何よりも重んじている。
信念を貫き通す、その裏にある壮絶な孤独、プレッシャー。暴君役ははじめてだという荒浪和沙さんだが、キャラクターの深い理解がみごとに演技に深みを与え、ヴィクトリアを完成させている。
——アフレコした感想を聞かせてください。
荒浪和沙さん:ヴィクトリアは、初めての暴君役でした。「威厳」や「高貴さ」を出したいと思って演じました。チムチムの役作りでは、関西出身の友だちに電話でイントネーションの特訓(!?)を受けました(笑)。ヘレンは、冷静沈着な死刑執行人。表情ひとつ変えずに処刑を実行すると聞き、最初は平坦に演じていたのですが、収録中に「もっとドSに!」というアドバイスをもらって、私自信がどちらかというとMタイプなので、逆転の発想で「私がどういわれたら嬉しいかな」って想像しながら演じました。
クレアの「お姉さん感」は、一番自分に近く、演じやすかったキャラクターです。
——演じる上で、特に意識したことは?
ユーザーの皆さんが、キャラクター自身が喋っているように感じられるようにすることです。ゲームや物語の世界観に溶け込んで、その世界に「ちゃんといる」という存在感が出せるといいなと思って演じました。
——印象に残っている台詞を教えてください。
荒浪和沙さん :ヴィクトリアは、「女神こそが至高の存在」です。キャラクターの設定や背景、ストーリーを伺い、最強いのトップって、孤独なのかも知れないなと感じました。
至高の存在だって言いきっちゃう、自信がないといえないですよね。しかもそれを維持し続けなければいけない。それってきっと孤独で、大変なんだと思います。
チムチムは、「丸焦げにしたろかー」ですね。おそらく、怒った時、攻撃をする時に出ちゃうのかなと思ったんですが、キャラクターのかわいらしさも入れたかったので、関西弁と掛け合わせて、ユニークにできたらいいなと考えました。
ヘレンの「終わりよ」っていうセリフは、たったひと言なんですが、その台詞に至るまでのストーリーを考えちゃいました。ヘレンは最初はいい人で、でも処刑の役目を繰り返す中で、それが言えるようになってしまったのではないかっていう説です。クレアは、「女神の頂点に立てる者は、私しかおりませんわ」ですね。
勝ち気でわがままで、お嬢様で、天真爛漫に「私が一番よ!」って言ってるんですけど、そのバックボーンに、絶対色々あるんじゃないかなって思っています。
——最後に、本作ではたくさんの女神が登場します。あなたにとって「女神」とは?
荒浪和沙さん :かわいい女の子が浮かびます。もともと、漫画やアニメ、ゲームは大好きなこともあって、翼があって空を飛んでいるイメージがありますね。
私も空を飛んでみたいんです!小さい頃は本当に飛べるって思っていて、練習をしていたこともありました。運動すると体が温まって軽くなるような気がしますよね。
「このままどんどん運動すれば飛べるんだ!」って思って練習していました(笑)
※小さい頃のほっこりエピソードがかわいい荒浪さん。
「空を飛べるようになったらどこへ行きたいですか?」の質問に、お茶目な回答が!
さて、荒浪さんはどこへ飛んでいくのでしょうか?
気になる方は、インタビュー動画の特典映像をご覧ください。